意思表示
14日、泡瀬干潟埋め立て事業の工事が再開されました。行われたのは浮標灯設置でした。
朝、泡瀬で行われた抗議集会に参加してきました。意思表示をするチャンスです。今は大切なものを守るため、「NO」を曖昧にしないことにしています。
集会では、いろいろな立場・いろいろな年代の人達が、同じ方向を向いていると感じました。
発言者の一人が「私達は生きもの達と共に泡瀬を守る」、と。集会の最中、一羽のミサゴが比屋根湿地の方から泡瀬の海に向かって頭上を悠々と飛んで行きました。ミサゴは私達人間をどう見ているのでしょう。
海上で作業をしている現場の近くまで行きました。水深が浅い場所では、澄んだ水を通して海底が見えます。泡瀬の海は今日もきれいでした。海は人間の行いをどう見ているのでしょうか。
船に横断幕を掲げて、私達の意思表示をします。仲間がいつも書いてくださる泡瀬の生きものの絵と言葉は、明るい色彩でユーモラス、人間味があって心がなごみます。青空にすがすがしく映えていました。
泡瀬 船上にて.撮影日 2011年10月14日
船上で話した女性は本土からいらっしゃったそうです。震災の後、本土では多くの人が大切なものを守るために意思表示をしているとのこと。日本は転換期に来ている、と実感しているそうです。泡瀬はどうしたら止められるでしょう、と尋ねると、「世論が高まること」、「市役所に連絡するなど、市民が意思表示をすることかな・・」と。
なぜ、泡瀬の事業が止まらないのだろう、と考えます。
泡瀬がどんな海なのかを知らない人が、今でも結構いるのかもしれません。
しかし泡瀬は他の海に比べると、人が来る方だと思います。泡瀬を守りたいと願っている県内の人は少なくない筈です。泡瀬に来ている人々の様子、話をした人々から聴いた想い。新聞の投書からも世論の高まりを感じます。国内外からも、泡瀬を守るよう多くの意見が出されています。
でも市や県、国は、市民・県民が求める説明に応えることもないまま事業を進め、泡瀬の海を壊し、無数の生きものを犠牲にしていきます。何を根拠に?? 本当の目的は何だろう?? なぜそれが許されるのでしょうか・・。
この状況に恐ろしさを感じます。
仲間が言っていた「これからは自然を壊すのではなく、再生して子孫に引き継いでいくべきだ。」という言葉。私もそう思います。少しでも負荷を減らして、自然のもつ再生力で海が回復していけるようにしたいです。
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