2011年09月26日
◆小橋川さんの投稿記事 (沖縄タイムス 論壇)
9月26日の沖縄タイムス「論壇」に掲載されていた、写真家 小橋川共男さんの投稿記事です。
『埋め立て再開 是非を問う.泡瀬干潟 納得できる説明を』
「裁判で『経済的合理性が無い』と判決が確定して勝ったんでしょう。なぜ工事が再開されるの?」。
誰もが私たちに問いかける疑問です。要するに市民、県民、そして県外の誰もが泡瀬干潟の埋め立てに納得できる答えを聞いていない証拠です。強引に押し進めているのは国、県、沖縄市のみ。人の命が左右されるほどの緊急性は、これっぽっちもないのに開発・活性化神話を振りまき、謙虚さはみじんもありません。民主主義とはほど遠く、自然への冒涜、偏見と差別としか言いようがありません。
民主党政権、沖縄県知事、沖縄市長にあらためてお尋ねします。干潟と浅海域を埋め尽くしてまで得ようとする活性化とは具体的にどのような事ですか。埋め立て面積は半分になったのに費用は倍増したスポーツコンベンション構想で採算は本当にとれるのですか。この埋め立て地に海洋博公園の220万人を大きく上回る327万人が来る需要予測は確かですか。
FTZ(特別自由貿易)地域の新港地区や他の埋め立て地の企業立地は進まないのに泡瀬では、なぜできるのですか。東埠頭の土砂処分は、ほかではできないのですか。しゅんせつは緊急に必要なのですか。国際多目的ターミナル港の具体的な中身とスケジュールはありますか。毎年1.8億円もの赤字が計画段階から見込まれる土地利用って変だと思いませんか。赤字でも波及効果があると本気で考えているのですか。
無い無いとごまかし続けたサンゴ。そっと移植しても、まだ相当残っているはずですが、そのまま埋めてしまうつもりですか。新しい土地利用計画なのに環境影響評価(アセス)をしない法的根拠はありますか。生物多様性を守り発展させる昨年の国際条約で「愛知ターゲット」が採択されたのを知っていますか。条約に反する埋め立てをするのはなぜですか。ラムサール条約事務局からも中止を求められているのに拒む理由は何ですか。
東日本大震災で埋め立て地の液状化現象が問題となりましたが、泡瀬は大丈夫ですか。津波対策は計画案の防波堤の高さで本当に問題はないですか。防災対策も無いまま工事を進めることが許されるのでしょうか。
県内一と誇る800メートルの人工ビーチ。その砂浜の維持管理、費用負担はどこがするのでしょうか。現在、一区工事区域内の海は護岸で区切られていますが、外海と同じように干満があります。汚濁防止幕を張らなければ汚濁すると思いますがどう考えますか。まだまだありますが、国、県、沖縄市はどうぞ納得できる説明でお答えください。
(泡瀬干潟を守る連絡会共同代表・写真家,沖縄市)
『埋め立て再開 是非を問う.泡瀬干潟 納得できる説明を』
「裁判で『経済的合理性が無い』と判決が確定して勝ったんでしょう。なぜ工事が再開されるの?」。
誰もが私たちに問いかける疑問です。要するに市民、県民、そして県外の誰もが泡瀬干潟の埋め立てに納得できる答えを聞いていない証拠です。強引に押し進めているのは国、県、沖縄市のみ。人の命が左右されるほどの緊急性は、これっぽっちもないのに開発・活性化神話を振りまき、謙虚さはみじんもありません。民主主義とはほど遠く、自然への冒涜、偏見と差別としか言いようがありません。
民主党政権、沖縄県知事、沖縄市長にあらためてお尋ねします。干潟と浅海域を埋め尽くしてまで得ようとする活性化とは具体的にどのような事ですか。埋め立て面積は半分になったのに費用は倍増したスポーツコンベンション構想で採算は本当にとれるのですか。この埋め立て地に海洋博公園の220万人を大きく上回る327万人が来る需要予測は確かですか。
FTZ(特別自由貿易)地域の新港地区や他の埋め立て地の企業立地は進まないのに泡瀬では、なぜできるのですか。東埠頭の土砂処分は、ほかではできないのですか。しゅんせつは緊急に必要なのですか。国際多目的ターミナル港の具体的な中身とスケジュールはありますか。毎年1.8億円もの赤字が計画段階から見込まれる土地利用って変だと思いませんか。赤字でも波及効果があると本気で考えているのですか。
無い無いとごまかし続けたサンゴ。そっと移植しても、まだ相当残っているはずですが、そのまま埋めてしまうつもりですか。新しい土地利用計画なのに環境影響評価(アセス)をしない法的根拠はありますか。生物多様性を守り発展させる昨年の国際条約で「愛知ターゲット」が採択されたのを知っていますか。条約に反する埋め立てをするのはなぜですか。ラムサール条約事務局からも中止を求められているのに拒む理由は何ですか。
東日本大震災で埋め立て地の液状化現象が問題となりましたが、泡瀬は大丈夫ですか。津波対策は計画案の防波堤の高さで本当に問題はないですか。防災対策も無いまま工事を進めることが許されるのでしょうか。
県内一と誇る800メートルの人工ビーチ。その砂浜の維持管理、費用負担はどこがするのでしょうか。現在、一区工事区域内の海は護岸で区切られていますが、外海と同じように干満があります。汚濁防止幕を張らなければ汚濁すると思いますがどう考えますか。まだまだありますが、国、県、沖縄市はどうぞ納得できる説明でお答えください。
(泡瀬干潟を守る連絡会共同代表・写真家,沖縄市)
Posted by 有光綾子 at 14:08
│新聞記事(泡瀬干潟)