2011年10月30日

◆泡瀬干潟

28日から、新港地区(以前埋め立ててできた土地)東埠頭前の海で浚渫が始まりました。
海底から掘り起こした泥を、泡瀬沖合に見える護岸で囲まれた中の海に流しこみ始めました。

中断を願っていましたが、ついに始まってしまいました。生きものが犠牲になり始めたということです。
泡瀬干潟を守る連絡会のブログには、空撮した写真があります。護岸の中の海に、灰色の泥水が拡がっています・・。

2011年10月29日 琉球新報
『浚渫工事始まる 泡瀬沖合、土砂を海中投入』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-183403-storytopic-1.html
『泡瀬埋め立て本格再開 両派正当性主張、にらみ合い』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-183404-storytopic-1.html

2011年10月29日 沖縄タイムス
『2年ぶり土砂投入 泡瀬埋め立て』
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-10-29_25335/


28日、東埠頭前での集会に参加しました。
その場にいることで、埋め立て反対の意思表示をしました。

96歳のおじいさんも参加なさっていました。
「26歳まで泡瀬に住み、お母さんは泡瀬の海で採った貝などで子供達を育ててくれた。その泡瀬の海を守りたい。」という趣旨の話をされました。同じような想いの人は、少なくないのではないでしょうか。「泡瀬の海には恩義がある」と話した人もいると聴いたことがあります。重い言葉だと思いました。


私の家の近所に住む少年は海が大好きです。泡瀬の埋め立ては止めてほしいと言っています。
子供達は素直な気持ちで、「何が大切か」「大切な場所はどこか」「かわいそうだからしてはいけないことは何か」「心地いい、楽しい場所はどこか」を感じ取っているのではないでしょうか。
泡瀬の海を破壊し、生きものを犠牲にして子供達に悲しい思いをさせた挙句、液状化や津波の心配・税金の負担などを残すのはイヤです。

泡瀬干潟
泡瀬干潟  撮影日 2007年9月28日
心身が開放される気分になります.

泡瀬干潟
泡瀬干潟 ミナミコメツキガニ. 撮影日 2007年9月28日
ねじを回すように砂に潜っていきます.彼らは砂地の有機物を食べることで海をきれいにしてくれています.小さな砂団子は彼らがお食事したあとです.

泡瀬干潟
泡瀬干潟. 引き潮で、海藻の上を澄んだ水が流れていきます. 撮影日 2009年4月26日
茶色いのはモズクです.




明日10月31日に集会があるのでご紹介します。

  泡瀬埋立中止を求める市民集会 ~埋立地は津波に耐えられない~    
    日時  2011年10月31日(月) 18時開場  18時半開会 
    場所  沖縄市産業交流センター (泡瀬漁港内)
    主催  泡瀬干潟を守る連絡会
    内容  講演、意見交換など
    講演 「泡瀬埋立地と地震・津波・被害」
    講師  中村 衛 琉球大学理学部(地震学)准教授

詳しくは、泡瀬干潟を守る連絡会のブログ(10月19日)をご覧ください。
泡瀬干潟がどんな所か知らない人や、この事業についてあまり知らないという人にとっても、知るチャンスだと思います。



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Posted by 有光綾子 at 22:31 │意思表示