2012年06月28日
◆2012年6月 干潮の泡瀬干潟
6月上旬、干潮の時間帯の泡瀬干潟を歩きました。
白いコアジサシが、特徴のある声で鳴きながら飛んでいます。
私はこの鳥で季節感を感じます。
海は行くたびに何かとの出会いがあります。
今回の泡瀬でもいろんな出会いがあり、この海のすごさを改めて感じました。
写真を撮影した順に、出会った生きものをご紹介します。
泡瀬の海を感じていただければ、と思います。

ネズッポ科の幼魚だと思います。大きさは1.5~2cm。水深は数cm。

ミヤコイシモチの幼魚と、アイゴ科の幼魚が一緒にいました。大きさは1.5~2cm。ミヤコイシモチの方は体がまだ半透明です。成長したら黄緑色になります。水深は数cm。

アイゴ科の幼魚はこんな姿です。

ヨウジウオ科の幼魚も3種類ほどいました。細いヒモのようですが、この種は美しい色をしていました。体の後半しか撮影できませんでした・・・。

泡瀬干潟にはハゼ科がたくさんいます。その密度の高さには圧倒されます。1cmくらいの幼魚も無数にいます。撮影したこの魚は2.5~3cmほど。もっと大きくなるのでしょうか。

砂粒の上の小さな貝殻が美しかったです。

二枚貝にフデノホ(緑藻,「筆の穂」)がついています。白い部分は石灰質です。石灰質をもつ生きものも、造礁サンゴの骨格と共に固められ、長い年月をかけてサンゴ礁(地形)を形成するのだと本で読んだことがあります。

砂茶碗(すなじゃわん)。巻き貝が卵と砂粒を混ぜて作ったものです。縁が波打ったような形のものや、小型のどんぶりサイズのものもあります。この砂茶碗は滑らかな形が美しく、見とれてしまいました。

魚がいるのが分かるでしょうか。

ハナオコゼの幼魚です。海面を漂う「流れ藻」について暮らす魚です。今はわずかな水深しかありませんが、潮が満ちたらこの藻類も漂い始めるでしょう。

敷き詰めたように、海藻が広がっています。幼魚が上に乗ってしまっていました。大きさは2cmほど。大きな眼をしています。撮影した後、水中に戻しました。成長したら、どんな姿になるのでしょうか。

カニの仲間もたくさんいます。大きな私たちに向かって、両腕を広げて精一杯の威嚇をしているようです。ゴメンナサイ・・・。

またも幼魚が海藻に乗ってしまっていました。テンジクダイ科のようです。

二枚貝。砂地に垂直にささった状態で生活しています。殻の縁は半透明、繊細な造りに見えました。

海草(うみくさ)です。進化の過程で、陸上からまた海に戻った種(しゅ)だそうです。潮が満ちたら海の中。水の中に草原が広がります。海草藻場(うみくさもば)にも生きものがたくさんいます。

きれいな形の巻き貝です。

マテガイの仲間でしょうか。泡瀬では初めてみました。沖縄の貝の図鑑によれば、マテガイ類は産出が少ないとされています。採らない方がよさそうです。
今回は魚の子どもたちがたくさんいました。
彼らにとって、成長する大切な場なのでしょう。ゆりかごや保育園という感じです。
自然について、私は『いろんな種類の生きものの「子ども」が育つことができる環境があること』が大事なのだと考えています。
泡瀬の海は、市街地の隣にありながら多くの生きものを育んでいる海です。
この先も、生きものたちが育ち、暮らす場であり続けることを願います。
撮影日 2012年6月3日
白いコアジサシが、特徴のある声で鳴きながら飛んでいます。
私はこの鳥で季節感を感じます。
海は行くたびに何かとの出会いがあります。
今回の泡瀬でもいろんな出会いがあり、この海のすごさを改めて感じました。
写真を撮影した順に、出会った生きものをご紹介します。
泡瀬の海を感じていただければ、と思います。

ネズッポ科の幼魚だと思います。大きさは1.5~2cm。水深は数cm。

ミヤコイシモチの幼魚と、アイゴ科の幼魚が一緒にいました。大きさは1.5~2cm。ミヤコイシモチの方は体がまだ半透明です。成長したら黄緑色になります。水深は数cm。

アイゴ科の幼魚はこんな姿です。

ヨウジウオ科の幼魚も3種類ほどいました。細いヒモのようですが、この種は美しい色をしていました。体の後半しか撮影できませんでした・・・。

泡瀬干潟にはハゼ科がたくさんいます。その密度の高さには圧倒されます。1cmくらいの幼魚も無数にいます。撮影したこの魚は2.5~3cmほど。もっと大きくなるのでしょうか。

砂粒の上の小さな貝殻が美しかったです。

二枚貝にフデノホ(緑藻,「筆の穂」)がついています。白い部分は石灰質です。石灰質をもつ生きものも、造礁サンゴの骨格と共に固められ、長い年月をかけてサンゴ礁(地形)を形成するのだと本で読んだことがあります。

砂茶碗(すなじゃわん)。巻き貝が卵と砂粒を混ぜて作ったものです。縁が波打ったような形のものや、小型のどんぶりサイズのものもあります。この砂茶碗は滑らかな形が美しく、見とれてしまいました。

魚がいるのが分かるでしょうか。

ハナオコゼの幼魚です。海面を漂う「流れ藻」について暮らす魚です。今はわずかな水深しかありませんが、潮が満ちたらこの藻類も漂い始めるでしょう。

敷き詰めたように、海藻が広がっています。幼魚が上に乗ってしまっていました。大きさは2cmほど。大きな眼をしています。撮影した後、水中に戻しました。成長したら、どんな姿になるのでしょうか。

カニの仲間もたくさんいます。大きな私たちに向かって、両腕を広げて精一杯の威嚇をしているようです。ゴメンナサイ・・・。

またも幼魚が海藻に乗ってしまっていました。テンジクダイ科のようです。

二枚貝。砂地に垂直にささった状態で生活しています。殻の縁は半透明、繊細な造りに見えました。

海草(うみくさ)です。進化の過程で、陸上からまた海に戻った種(しゅ)だそうです。潮が満ちたら海の中。水の中に草原が広がります。海草藻場(うみくさもば)にも生きものがたくさんいます。

きれいな形の巻き貝です。

マテガイの仲間でしょうか。泡瀬では初めてみました。沖縄の貝の図鑑によれば、マテガイ類は産出が少ないとされています。採らない方がよさそうです。
今回は魚の子どもたちがたくさんいました。
彼らにとって、成長する大切な場なのでしょう。ゆりかごや保育園という感じです。
自然について、私は『いろんな種類の生きものの「子ども」が育つことができる環境があること』が大事なのだと考えています。
泡瀬の海は、市街地の隣にありながら多くの生きものを育んでいる海です。
この先も、生きものたちが育ち、暮らす場であり続けることを願います。
撮影日 2012年6月3日
Posted by 有光綾子 at 20:51
│泡瀬干潟