大浦湾の生きものたち

有光綾子

2014年01月04日 23:10

大浦湾は辺野古の隣に位置しています。
もし、普天間基地が辺野古に移設された場合、大浦湾の一部も埋め立てられる計画のようです。

私が大浦湾に潜った回数は限られていますが、環境・生態系の異なる何か所かを見ることができました。
撮影したのはそのうちのほんの一部ですが、大浦湾を実際に見たことがない方に、何かをお伝えできれば、と思います。


多様なサンゴと、ミスジチョウチョウウオのペアです。 撮影日 2008年5月6日


ホシゴンベの幼魚だと思います。サンゴの枝の間に隠れていました。サンゴの枝の上には成魚もいました。サンゴが減ったり無くなったりしたら、このようにサンゴと共に暮らす魚は棲めなくなるのではないでしょうか。 撮影日 2008年5月6日


ミドリイシの仲間です。元気そうでした。 撮影日 2008年9月21日


クロオビマツカサでしょうか。 撮影日 2008年5月6日


ルリホシスズメダイ。星空のようなブルーの斑点が鮮やかです。 撮影日 2008年12月23日


エソ科の一種です。 撮影日 2008年9月21日


これもエソ科の一種です。大きな口と立派な歯をもっています。 2008年12月23日


チリビシのアオサンゴ群集です。長さ50m、幅30m、高さ12m (『大浦湾生き物マッププロジェクト』より)。計測の一部に私も参加させていただきました。メジャーの数字を見ながら泳いだ時は、あらためてスケールの大きさに驚きました。 撮影日 2007年12月23日


アオサンゴからなる山、という感じで、圧倒されます。どれくらいの歳月をかけて、ここまで大きくなったのでしょうか・・。 撮影日 2008年9月21日


ヒレジャコガイでしょうか。アオサンゴの山(群集)には、いろいろな生きものが棲んでいます。 撮影日 2007年9月30日


タマイタダキイソギンチャクと共生するハマクマノミです。アオサンゴの骨格の内部はきれいな青色をしています。 撮影日 2007年9月30日


アオサンゴの山(群集)を見上げました。 撮影日 2008年9月21日


大浦湾も辺野古の海も、いかにしてこれからも保っていくか、を考えるべきだと思います。
埋めるよりも。そして、軍事基地を造るよりも。

もし埋め立てをした場合、潮流の変化や濁りの発生、底質の変化などによって、直接埋められない部分が受ける影響も計り知れないような気がします。

できることの一つとして、「No」の意思表示を少しずつでもしています。
私の願いは何だろう、と考えた結果、出てきた言葉は「海を守りたい。人の命を守りたい。」でした。

※スキューバダイビングにて撮影



関連記事