白い砂地

有光綾子

2011年10月02日 22:05

護岸から泡瀬干潟に降りると、砂や泥、サンゴのかけらと生きものたちの世界です。
陸から離れて歩いていくと、一面の白い砂地が拡がります。
多様な底質があるのも泡瀬干潟の特徴です。

広大な空の下で、風に吹かれながら見る光景は何とも言えない美しさです。
言葉では言い表せません。
貝殻がないことを確認してから裸足になると、柔らかな砂と水の感触でいい気持ちです。
心身が開放された気分になります。

どこか遠い場所の話ではなく、沖縄市の前の海です。
観察会で一緒になった若い男性は、「美しいですね・・」と、しみじみと言いました。
泡瀬に行けば、穏やかで美しい自然の中に身をおくことができます。
美しいだけでなく、無数の生きものの営みがあり、生命感に満ちています。
このような環境が市街地の前に保たれてきたというのは、すごいことだと思います。

人の精神には、自然が必要です。
決してお金に替えてはならないと思います。


 
泡瀬干潟
撮影日 2007年9月28日

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