Awase tidal flat. March 30, 2013.
3月、干潮の泡瀬干潟を歩きました。
潮がよく引く日だったので、沖の方に向かいました。
干潟に降りてから沖の方まで、撮影した順に出会った生きもの・風景をお伝えします。
カワラガイの殻がありました。名の由来は、沖縄の家の屋根瓦(赤瓦)に似ているからだそうです。
「改訂版レッドデータおきなわ」では、絶滅危惧Ⅱ類とされています。
※「沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)-動物編-」
沖縄県の貴重な野生生物との共存を図るための保護対策に資する目的で平成8年に作成。平成17年改訂。
絶滅危惧Ⅱ類・・・沖縄県では絶滅の危機が増大している種
砂地を、巻き貝が歩いていました。小さな眼が見えます。
大きな二枚貝。生きています。7.5cmくらいでしょうか。
場所によっては、海藻で埋め尽くされています。カゴメノリだと思います。円形になっているところが何か所かありました。波の作用でしょうか。
イソスギナもきれいです。
沖の方まで、潮が引いていました。海草藻場が広がり、草原のようです。潮が満ちたら、ここも海の中です。
大きなハボウキガイがいました。砂地に突き刺さったように棲んでいます。踏んで壊さないよう要注意です。
ハボウキガイも、「改訂版レッドデータおきなわ」では、絶滅危惧Ⅱ類とされています。
何種類かの二枚貝が死んで、殻が散在している一帯がありました。
海草藻場が部分的にえぐられたように無くなっているようです。波や流れによる浸食でしょうか。
地下茎が露出していました。
浅い水の中に、コブヒトデがいました。
海草の葉上をよく見ると、小さな生きものがいっぱいいます。驚きました。ワレカラやヨコエビの仲間でしょうか。海草藻場に生きものが多いことは知っていたつもりですが、まだ知らなかった一面を見た思いでした。
きれいな巻き貝が砂地を行きます。
海草藻場と、海上に造られた護岸。この内側が埋められつつあります。
反対側の勝連半島側の眺めです。
陸側に向かって、不自然な線状の跡がありました。この頃は撤去されていましたが、汚濁防止膜を固定していた鉄骨の跡ではないでしょうか。
目線を低くして撮影しました。
ゴカイの棲管がありました。主はいないようでしたが、砂粒や貝殻のかけらで丁寧に作られていました。すごいです。
沖側。美しいです。泡瀬のこの美しさを知らない人も多いことでしょう。
守っていきたい海です。
掘ったり(浚渫)、埋めたりするよりも・・。
撮影日 2013年3月30日