泡瀬の海の中
先月1月9日、泡瀬の海に入りました。
護岸内の埋め立て工事が再開されているので、周辺海域のサンゴや生きものたちがどうなっているのか、気になっていました。
ヒメマツミドリイシ(サンゴ)の周りには、何種類もの魚が群れています。
デバスズメダイだと思います。大きな群れは壮観でした。
チョウチョウウオ類は何種類もいました。幼魚が目立ちます。彼らはサンゴのポリプを食料とする「サンゴの海」の住人。ここの海は生育場所になっているようです。
イカもいました。コブシメでしょうか。
ヒメマツミドリイシの大きな群落です。部分的に白くなっているのが気になります。
部分的に白くなって、死んでいるように見えました。藻類に覆われていないところを見ると、死んで間もないような感じです。
サンゴの枝の片側が死んでいるのが目につきました。この日はコンパスを持っていなかったので、特定の方角なのかは確認できませんでした。
以前このサンゴが死に始めた時も枝の片側が死んでいて、泥のようなものが付着していました。方角を確認して回ると、ほぼ北方向でした。
※ここまでの写真 撮影日 2012年1月9日, スキンダイビングで撮影
2009年9月12日撮影 ヒメマツミドリイシの死んでしまった部分です。
2011年5月14日撮影 死んだサンゴの上にも、新たなサンゴが少しずつ再生し始めていました。
2012年1月9日撮影 再生し始めていたサンゴも、再び死に始めていました。貝殻も目につきました。
私が初めてこのヒメマツミドリイシ群落を見たのは、2000年台前半です。泳いでも泳いでも途切れない程、一面にサンゴが広がっていました。2007年には産卵も確認しています。
市街地の前でありながら、多様な環境のもとに無数の生きものたちの営みが保たれてきた海です。
沖合は水も澄み渡っています。干潟の生きものたちの浄化作用によるものだと想像しています。
私は宝の海だと思っています。
泡瀬の海がどうなってしまうのか、心配です。
琉球新報 2012年1月10日
『泡瀬沖合、サンゴ減少「埋め立て工事の影響」』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186086-storytopic-1.html
沖縄タイムス 2012年1月10日
『泡瀬サンゴ被度 前年比15ポイント減』
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-01-10_28322/
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