泡瀬 ウミエラの海と浚渫

有光綾子

2012年11月29日 22:39

泡瀬の海では、浚渫が行われているようです。

私が泡瀬に行った時は、まだ浚渫自体は始まっていませんでしたが、相当広い範囲の浅い海が汚濁防止膜で囲まれていました。何とか浚渫は回避して欲しかったのですが・・。


この辺りの海域には、ウミエラが生息しています。
ウミエラをご存知でしょうか。
刺胞動物で、サンゴやイソギンチャクの仲間です。
開いた時は、鳥の羽根のような形をしています。
泡瀬では、非常に浅い水深に生息しているので珍しいそうです。

ひと月以上前になってしまいましたが、10月14日、ウミエラの観察会に参加しました。
海や生きものの様子を写真でご紹介します。


水がきれいです。


砂地にウミエラが出ていました。


まっ白い一面の砂地もあれば、海草藻場もあります。海草も、何種類も生えています。


ナマコも何種類もいました。砂の中の有機物を食べ、きれいになった砂を出します。ここのまっ白い砂地は、彼らのおかげでもあるのかもしれません。


いろいろな海藻もありました。イバラノリに似ています。


砂の中の住人の糞(うんち)です。姿は見えませんが、ゴカイやギボシムシなどでしょうか。
隣同士で一方は几帳面、他方はランダム、といった感じでした。


二枚貝(生きてます)の表面に様々な海藻が生えています。賑やかそうです。


ヨメヒメジの子どもでしょうか。草原の中にいるようです。


大きなイソギンチャクが目に入りました。近付いて住人を探します。


イソギンチャクカクレエビがいました。


カラッパの仲間でしょうか。あわてて砂に潜っていきました。


海草の間には、至るところに巣穴があります。ハゼとエビが共生していました。ハゼは見張り番のようで、静かに近付いても大抵巣穴に入ってしまいました。
周りにいるのはミヤコイシモチです。


クリミミズアナゴの仲間もいました。20cmくらいの小型のアナゴで、この魚も泡瀬の海の住人です。危険を感じると、海底の穴に潜っていきます。


潮の関係で、長くはいられませんでしたが、いろいろな生きものに出会いました。


撮影日 2012年10月14日
スキンダイビング

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